社会を動かす、エンジンでありたい

◆2020年2月度例会報告

開催日:2020年2月1日(土)

開催時間:13時15分〜16時40分

場所:ひと・まち交流館京都

参加者:93名

【講演1】
講演タイトル:「医術と技術のお話」  
講師:伊東龍一 技術士 (機械部門)
要旨:現代の医術は、医師の技術だけでなくそれを支える科学技術によって成り立っており、医療機器の市場規模は世界的に年々拡大し続けている。
本講演で、医術の歴史の中で技術が果たしてきた役割にスポットライトを当てることで、普段あまり触れることのない医用向けの技術に親しんでいただきつつ、医療機器業界の中で島津製作所が提供している技術の紹介があった。
【講演2】
講演タイトル:「Bluetooth Low Energy(BLE)通信と家庭用健康・医療機器」
講師:岡崎 哲三 技術士 (情報工学部門)
要旨:情報通信技術の発展に伴い血圧計・体重計などの家庭用健康・医療機器も測定データを広く集め、そのビックデータを活用するサービスを提供する方向に進んでいる。
本講演では講師が関わってきた家庭用健康・医療機器とBLE通信の技術概要ついての説明があった。
【講演3】
講演タイトル:「技術士は技術のお医者さん:(その1)風力発電」  
講師:水田 耕市 技術士 (上下水道、総合技術監理部門)
要旨:わが国の電力需要に対する風力電力供給量は、現在0.7%であるのに対し、世界6%、EU14%である。風力発電の現状と課題及び、『エネルギー自立国』に向けた「日本型風力発電技術」の方向性の提示があった。

講演会の様子


◆2019年12月度例会報告

開催日:2019年12月7日(土)

開催時間:13時15分〜16時40分

場所:京エコロジーセンター

参加者:90名

【講演1】
講演タイトル:東北RST活動報告
 講師:服巻博史(はらまき ひろし)技術士(機械部門)
 要旨:京都技術士会理科支援チームが東北大震災復興支援として2012年より行っているこども理科実験教室の,10月12日〜13日の福島県いわき市の実施結果についての報告があった。
【講演2】
 講演タイトル:日本の下水道の現状と将来
 講師:土居通治(どい みちはる)技術士(上下水道、総合技術監理部門)
 要旨:都市や地域の生活環境や自然環境を守りながら様々な産業活動を支え、重要な基盤施設となっている「下水道」の現状と課題について、技術的な観点からだけでなく、行政的な側面も含めて包括的に説明するとともに、多様化している役割や将来の可能性についても紹介された。
【講演3】
 講演タイトル:どうなる、被ばくの森!〜全住民が避難した富岡町、飯館村の視察を踏まえて〜
 講師:鍵谷 司(かぎや つかさ)技術士(衛生、建設、環境部門),第一種放射線取扱主任者
 要旨:放射能汚染は、深刻な自然破壊と社会崩壊を引き起こした。放射能除染後も帰還する住民は少なく、沈黙の街が出現している。一方、森林内は除染しない方針であるが、動植物は猛烈に繁殖している。放射能に関する基礎知識並びに野生動植物に対する放射線の影響等について紹介された。


                       講演会の様子

◆2019年11月度見学会報告

開催日:2019年11月16日(土)

開催時間:13時00分〜15時00分

見学場所:大阪広域環境施設組合 舞洲工場

参加者:28名

要旨:大阪広域環境施設組合 舞洲工場は、2001年4月竣工。外観のデザインを、オーストリアの自然保護建築のデザインで有名なフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏が担当した。「技術、エコロジーと芸術の調和」をコンセプトに自然を大切にする考え方が取り得れられている。自然界には定規で引いたような直線や、全く同一のものは無いとの主張から、曲線多く使い、極力同じものが無いデザインとなっている。また、建物を建てると自然を破壊するので、それを補うために工場の周辺並びに建物緑化を積極的に行っている。
ゴミの処理能力は、焼却設備 900t/日、粗大ごみ処理設備 170t/日。高温で焼却することでダイオキシン等の発生を防いでいる。また、焼却時の排ガスは、ろ過式集塵機でガス中のばいじんを除去した後、塩化水素、いおう酸化物、窒素酸化物を除去している。その結果、煙突から煙が見えることは無いとのこと。ごみ収集車の出入り口には、エアカーテンが設置され、建物全体を減圧することにより、内部の空気が外部に漏れない工夫がなさ応えた結果と感じた。尚、大阪市の他の処理場の事業費が約400億円のところ、舞洲工場は、約609億円とのことであった。

   説明会の風景         見学風景        見学風景



◆2019年10月度例会報告

開催日:2019年10月19日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:79名

【講演1】
講演タイトル:等速ジョイントの紹介と自動車電動化に向けた取り組み
 講師:上川満 技術士(金属部門)
 要旨:FF車の生命線であるCVJ(等速ジョイント)の紹介と、自動車の電動化が急速に進む背景、CVJの電動化対応について説明がされた。
【講演2】
 講演タイトル:技術者のための特許の知識
 講師:小守 教之技術士(機械部門)、弁理士
 要旨:技術開発が終わると特許は特許事務所にお任せという技術者が多いと思われるが、本当に欲しい権利が取れているかは自分たちで確認する必要がある。技術者が知っていると得する特許の知識が説明された。
【講演3】
 講演タイトル:再生可能エネ最新の動向と電気の質について
 講師:瀬戸山 英嗣技術士(電気電子部門)
 要旨:東日本大震災を契機に、再生可能エネルギーの導入が想定を上回る速度で急速に拡大してきた。しかし、まだ10%にも満たないなかFIT(フィードインタリフ)制度が変更された。再生エネの抱える問題を政策面、技術面について事業者、需要者の両面から、また電気の質についても合わせて説明された。
                     
講演会の様子



◆2019年9月度例会報告

開催日:2019年9月21日(土)

開催時間:13時15分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:86名

【講演1】
講演タイトル:タンクローリーの架装設計と物流コスト低減への提案
 講師:梅田良介氏(機械部門(修習技術者)/立正オートサービス梶j
 要旨:タンクローリーの車体架装とは、トラックメーカーが製造した新しいキャブ付シャシに改造を加えて、商用車として新規登録できるように製作していくことである。架装業務や液体輸送車に係る法規などについて紹介された。また、タンクと車両を切り離して積み替えることができるISOタンクを用いて、物流コストを低減する提案例を紹介された。車高を低く製作すること、軽量化、排出性の向上等が課題であることが説明された。
【講演2】
 講演タイトル:POPs(残留性有機汚染物質)に関する国内外の動向と分析需要
 講師:早川奈美技術士(環境部門、総合技術監理部門/島津テクノリサーチ(株))
 要旨:環境中での残留性が高いPCB、DDT、ダイオキシン類などPOPs(Persistent Organic Pollutants: 残留性有機汚染物質)について、国内外での環境汚染物質の規制等の動向、更にはそれに伴う分析需要について紹介された。特に、処理期限が迫るPCB廃棄物への対応や近年関心が高まっている海洋プラスチック問題への対応等について詳述された。生態系への悪影響が発覚・指摘される物質には、社会生活に浸透した後になって問題が深刻化した例が多いが、その背景には、問題との因果関係が不明であったこと、物質安全性データベース(SDS)や微量分析・検出技術が未確立であったこと、そして産業優先の姿勢のために規制を適切に行えなかったこと等が挙げられるとのことであった。
講演3】
講演タイトル:ICTのチカラで世の中はどう変わるか
 講師:佐伯英子技術士(情報工学部門/佐伯英子技術士事務所)
 要旨:近代社会を支える情報通信技術(ICT: Information and Communication Technology)について、リテラシーとして押さえておくべき要素が提示された。初めに、ソフトウェア構成、データ処理プロセス、情報システム開発について紹介された。ネットワーク技術の高度化と普及により、ICTは身近となり、更には存在や恩恵を意識しないものとさえなりつつある中、世の中のこれまでの変遷の中でICTが如何に活用されたか、その事例(ビッグデータ、AI、IoT、ロボット)を通じて説明された。最後に、個人や小企業がICTを活用して需要と供給を喚起あるいは見直すことで、「ものづくり」への新しい方向性が拓けることが示された。
   
講演会の様子


◆2019年7月度例会報告

開催日:2019年7月20日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:70名

【講演1】
 講演タイトル:監査活動と経営改善
 講師:荒田 賢司 技術士 (経営工学部門、総合技術監理部門)
 要旨:監査活動は、監査テーマに基づき、事実確認のための情報収集、問題・原因分析を行い,改善策を提案することにより、経営の健全性や効率性の向上等、経営改善に寄与することをねらいとしている。
本講演では、監査活動と経営改善に焦点を当てて、監査の考え方や手法、並びに、経営改善のための経営工学的アプローチについて、事例を通して紹介があった。
又、監査人や技術士に求められる役割、専門性、職業倫理等、共通項も少ないことはなく、それを踏まえて、今後いかにシナジー効果を発揮していくかその課題について提案があった。
【講演2】
 講演タイトル:バッテリ式フォークリフトについて
 講師:山本 博昭 技術士 (機械部門)
 要旨:フォークリフトは、製造や流通の現場で欠く事の出来ない製品であるが、世間一般の目に触れる機会は少ない。 バッテリ式フォークリフトを中心に、フォークリフト(産業車両)の市場や業界の動向、製品の種類や用途、特徴や関連技術などについて紹介があった。また講演後は、欧州やアジアなど地域によるバッテリ車/エンジン車の需要の差の要因や、運転の自動化、ICT利用の動向や課題などについて多くの質疑応答があった。

講演会の様子


◆2019年6月度例会報告

開催日:2019年6月15日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:73名

【講演1】
 講演タイトル:xEV向けフィルムコンデンサ用極薄ポリプロピレンフィルムの開発
 講師:中田将裕技術士(化学、総合技術監理部門 )
 要旨:xEV(HEV、EV等)向け基幹部品であるインバータには、多量のフィルムコンデンサが搭載されており、誘電体として、小型化、高効率化の要請から、厚さ3μm以下の薄膜PPフィルムが使用される。薄膜化と高耐熱・高耐電圧性の両立を実現するための極薄フィルム開発のアプローチについて概要を紹介された。
【講演2】
 講演タイトル:「生物多様性の減少とそれがもたらす諸問題について」
 講師:源 利文 氏 (神戸大学大学院人間発達環境学研究科 准教授)
 要旨:地球上の生物種の減少速度はこの百年間で急速に増加し、現代を地球史上6度目の大量絶滅期とする学説も提唱されている。本講演の前半では生物多様性の減少の実態とそれが引き起こす諸問題について概観し、特にあまり注目されていない感染症の問題について詳しくご説明頂き,講師が専門とする生物相モニタリングの新手法である「環境DNA分析」を紹介し、これを用いた応用的な展開についてご説明頂いた。
             
講演会の様子


◆2019年5月度例会報告

開催日:2019年5月18日(土)

開催時間:14時00分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:88名

【講演1】
 講演タイトル:「雷を吸う石・バリスタ」
 講師:山口 朋一技術士(化学部門)
要旨:電子機器の小型・高性能化に伴い電子部品等の高電圧サージに対する耐久性は小さくなって来ている。これらの電子機器を高電圧サージから保護するサージアブソーバについて紹介された。
 各種サージアブソーバを比較すると共に,特に広い範囲で応用されている酸化亜鉛を用いたバリスタについて、その動作原理及び技術動向などについて詳しく紹介いただいた。
【講演2】
 講演タイトル:「電動VTOL型ドローンの研究開発について」
 講師:浦久保 孝光氏 (神戸大学大学院システム情報学研究科情報科学専攻 准教授)
 要旨:ドローンの普及が進む中、より長距離を高速で飛行できるティルトロータなどのVTOL(Vertical Take Offand Landing)型ドローンの研究開発が進んでいる。
 特に電動化に伴い様々な機体が開発されており、最近ではeVTOL(electric VTOL)と呼ばれることも多い。本講演では、eVTOLの特徴や開発動向を概説するとともに、講演者らが開発を進める機体について紹介いただいた

 
講演会の様子


◆2019年3月度例会報告

開催日:2019年3月16日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:79名

【講演1】
 講演タイトル:「排水ポンプとその設備保全技術」
 講師:半田 康雄氏 (機械部門)(株)酉島製作所 技術本部
 要旨:社会インフラの一つである河川排水ポンプについて、その技術の変遷と駆動設備を切り口に設置状況について概説された。また、ポンプ市場のマーケット、振動による状態監視のISOによる動向等について紹介して頂いた。最後に、事例によるポンプ設備の保全上の問題についてご提示頂いた。

【講演2】
 講演タイトル:「光ファイバの話」
 講師:富田 和雄氏(電気電子部門) (株)かんでんエンジニアリング
 要旨:誰もが所有するスマホも、裏では光ファイバによる高速ネットワークが支えています。この光ファイバと光による通信の仕組みや、構成する要素・技術、そして安価なWebアクセスを実現した光アクセス回線の設計や工事上の苦労などを紹介頂いた。


【講演3】
 講演タイトル:「責任ある技術者を考える技術者倫理の話」
 講師:小田 慎吾氏(化学部門)小田技術士事務所
 要旨:技術者が「なぜ」を考えなくなってきている。視点の異なる技術者倫理から、問題があるたびに、また新しい課題に直面するたびに、なぜなぜ分析で真因を解析する癖をつけるべきという考え方をご紹介頂いた。


                        講演会の様子


◆2019年2月度例会報告

開催日:平成30年2月2日(土)

開催時間:13時30分〜16時30分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:91名

【講演1】
 講演タイトル:「液晶ディスプレイを支えるバックライト技術について」
 講師:岩瀬 拓麻(いわせ たくま) 技術士(機械) オムロン株式会社
 要旨:ブラウン管のテレビが薄型ディスプレイ、特に液晶ディスプレイにその地位を取って変わられて久しい。液晶ディスプレイの見映えを左右する技術の一つとして、バックライト技術があるがその技術はあまり知られていない。本講演ではそのバックライト技術の概要を紹介された。

【講演2】
 講演タイトル:「スーパーエンプラPEEKの特長とアプリケーション」
 講師:六田 充輝(むつた みつてる) ダイセルエポニック(株)テクニカルセンター所長 博士(理学)
 要旨:ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)は高耐熱、高強度の結晶性のスーパーエンプラである。PEEポリマーとしての基礎的な視点からの特徴、高い性能について解説を行い、さらにPEEKのアプリケーションと高価なPEEKが「選ばれる理由」についても事例を交えて説明して頂いた。


       
                         講演会の様子