社会を動かす、エンジンでありたい

◆2019年6月度例会報告

開催日:2019年6月15日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:73名

【講演1】
 講演タイトル:xEV向けフィルムコンデンサ用極薄ポリプロピレンフィルムの開発
 講師:中田将裕技術士(化学、総合技術監理部門 )
 要旨:xEV(HEV、EV等)向け基幹部品であるインバータには、多量のフィルムコンデンサが搭載されており、誘電体として、小型化、高効率化の要請から、厚さ3μm以下の薄膜PPフィルムが使用される。薄膜化と高耐熱・高耐電圧性の両立を実現するための極薄フィルム開発のアプローチについて概要を紹介された。
【講演2】
 講演タイトル:「生物多様性の減少とそれがもたらす諸問題について」
 講師:源 利文 氏 (神戸大学大学院人間発達環境学研究科 准教授)
 要旨:地球上の生物種の減少速度はこの百年間で急速に増加し、現代を地球史上6度目の大量絶滅期とする学説も提唱されている。本講演の前半では生物多様性の減少の実態とそれが引き起こす諸問題について概観し、特にあまり注目されていない感染症の問題について詳しくご説明頂き,講師が専門とする生物相モニタリングの新手法である「環境DNA分析」を紹介し、これを用いた応用的な展開についてご説明頂いた。
             
講演会の様子


◆2019年5月度例会報告

開催日:2019年5月18日(土)

開催時間:14時00分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:88名

【講演1】
 講演タイトル:「雷を吸う石・バリスタ」
 講師:山口 朋一技術士(化学部門)
要旨:電子機器の小型・高性能化に伴い電子部品等の高電圧サージに対する耐久性は小さくなって来ている。これらの電子機器を高電圧サージから保護するサージアブソーバについて紹介された。
 各種サージアブソーバを比較すると共に,特に広い範囲で応用されている酸化亜鉛を用いたバリスタについて、その動作原理及び技術動向などについて詳しく紹介いただいた。
【講演2】
 講演タイトル:「電動VTOL型ドローンの研究開発について」
 講師:浦久保 孝光氏 (神戸大学大学院システム情報学研究科情報科学専攻 准教授)
 要旨:ドローンの普及が進む中、より長距離を高速で飛行できるティルトロータなどのVTOL(VerticalTake Off and Landing)型ドローンの研究開発が進んでいる。
 特に電動化に伴い様々な機体が開発されており、最近ではeVTOL(electric VTOL)と呼ばれることも多い。本講演では、eVTOLの特徴や開発動向を概説するとともに、講演者らが開発を進める機体について紹介いただいた

 
講演会の様子


◆2019年3月度例会報告

開催日:2019年3月16日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:79名

【講演1】
 講演タイトル:「排水ポンプとその設備保全技術」
 講師:半田 康雄氏 (機械部門)(株)酉島製作所 技術本部
 要旨:社会インフラの一つである河川排水ポンプについて、その技術の変遷と駆動設備を切り口に設置状況について概説された。また、ポンプ市場のマーケット、振動による状態監視のISOによる動向等について紹介して頂いた。最後に、事例によるポンプ設備の保全上の問題についてご提示頂いた。

【講演2】
 講演タイトル:「光ファイバの話」
 講師:富田 和雄氏(電気電子部門) (株)かんでんエンジニアリング
 要旨:誰もが所有するスマホも、裏では光ファイバによる高速ネットワークが支えています。この光ファイバと光による通信の仕組みや、構成する要素・技術、そして安価なWebアクセスを実現した光アクセス回線の設計や工事上の苦労などを紹介頂いた。


【講演3】
 講演タイトル:「責任ある技術者を考える技術者倫理の話」
 講師:小田 慎吾氏(化学部門)小田技術士事務所
 要旨:技術者が「なぜ」を考えなくなってきている。視点の異なる技術者倫理から、問題があるたびに、また新しい課題に直面するたびに、なぜなぜ分析で真因を解析する癖をつけるべきという考え方をご紹介頂いた。


                        講演会の様子


◆2019年2月度例会報告

開催日:平成30年2月2日(土)

開催時間:13時30分〜16時30分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:91名

【講演1】
 講演タイトル:「液晶ディスプレイを支えるバックライト技術について」
 講師:岩瀬 拓麻(いわせ たくま) 技術士(機械) オムロン株式会社
 要旨:ブラウン管のテレビが薄型ディスプレイ、特に液晶ディスプレイにその地位を取って変わられて久しい。液晶ディスプレイの見映えを左右する技術の一つとして、バックライト技術があるがその技術はあまり知られていない。本講演ではそのバックライト技術の概要を紹介された。

【講演2】
 講演タイトル:「スーパーエンプラPEEKの特長とアプリケーション」
 講師:六田 充輝(むつた みつてる) ダイセルエポニック(株)テクニカルセンター所長 博士(理学)
 要旨:ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)は高耐熱、高強度の結晶性のスーパーエンプラである。PEEポリマーとしての基礎的な視点からの特徴、高い性能について解説を行い、さらにPEEKのアプリケーションと高価なPEEKが「選ばれる理由」についても事例を交えて説明して頂いた。


       
                         講演会の様子

◆平成30年12月度例会報告
開催日:平成30年12月1日(土)
開催時間:13時30分〜17時00分
場所:ひとまち交流館京都 大会議室
参加者:64名
【講演1】
 講演タイトル:「東北RST活動報告」
 講師:川端 正詳 副会長/技術士(機械・総合技術監理部門)
 要旨:東日本大震災復興支援として2012年より行っているこども理科実験教室の7/7〜8の岩手県大船渡市・陸前高田市・気仙沼市、及び10/6〜7の福島県福島市の実施報告と東北復興状況の報告。

【講演2】
 講演タイトル:「事業継続計画(BCP)概論とIT-BCP」
 講師:野原 英則 技術士(情報・総合技術監理部門)
 要旨:今年も大阪北部地震に始まり西日本豪雨や台風21号、北海道胆振東部地震等、大きな災害が発生し、多くの企業で事業中断が発生した。事業継続計画(BCP)とは有事の際に重要業務が中断しないこと、中断したとしても目標復旧時間内に重要な業務を再開させるための企業活動である。今回は、国内外のBCPに関連する動向を詳述するとともに、BCPに関する基本的な考え方、策定方法について解説された。また、最近の情報セキュリティインシデントをもとにIT-BCPについて話をして頂いた。

【講演3】
 講演タイトル:「圧電セラミックスとその応用  −特に超音波デバイスについて−」
 講師:浅田 隆昭 技術士(電気電子部門)
 要旨:今圧電セラミックスは、戦後間もなくその開発と商用化が進み、様々なデバイスや機器に応用され、村田製作所も共に発展してきた。本公演では、村田製作所における圧電セラミックス応用商品の展開を概説し、特に超音波デバイスについて詳説して頂いた。

       
                   講演会の様子

◆平成30年11月度例会報告

開催日:平成30年11月17日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:80名

【講演1】
 講演タイトル:「米国における中西部等地方の重要性と第4次産業革命による新たなビジネスチャンス」
 講師:JERTO大阪 本部長 曽根 一朗 氏
 要旨:IoTに代表される第4次産業革命によって、米国を代表する大手製造業でさえ、自社だけでの研究開発では国際競争力を確保できず、新規のイノベーティブなサプライヤー/パートナー企業との連携が進む「オープン・イノベーション」が従来のビジネスの在り方を大きく変えている。関西もオープン・イノベーションの世界的な流れに遅れることなく、企業の研究開発を支援し、業種の垣根を越えた出会いを促進するエコシステムの構築が急務であり、製造業に限定されない様々な企業、大学等研究機関の積極的な参画が不可欠である。また、地方に素晴らしい技術を有している大学があり、今後の発展が大いに期待できる。

【講演2】
 講演タイトル「AM(Additive Manufacturing)技術の普及と産業界での変化」
 講師:大阪府商工労働部 大阪産業経済リサーチセンター主任研究員 松下 隆氏(中小企業診断士・工業部門)
 要旨:3Dプリンターで製作されたサンプルの展示品を取りながら、材質・どういう部品・どのように作られているかという説明があった。3Dプリンターでの造形に関し、使用している業種、造型しているもの、企業規模での活用実態に差があること等、今後の普及に対しては、さまざまな課題がある。3Dプリンターに必須である「3D技術(3DCAD、3DCAE等)」の普及状況の現状、使いこなす技術者に関する人材の分布に関し「東中高、西低」であり、大阪を含め関西における設計技術の近代化、技能向上の必要がある。
最後に、3D技術に対する金融面・人材面での優遇措置、また近畿圏における公設試験場の紹介があり、今後の企業活動におけるきっかけとなる有意義な内容であった。

             
                                   講演会の様子

◆平成30年10月度例会報告

開催日:平成30年10月20日(土)

開催時間:13時15分〜16時25分

場所:京都府中小企業会館 8階 801会議室

参加者:67名

【講演1】
 講演タイトル:「SI単位系の確立と電磁気単位の変遷」
 講師:菅原秀雄技術士(衛生工学、電気電子、総合技術監理部門/菅原技術士・労働安全事務所)
 要旨:今日では世界中で広く使用されるSI単位(国際単位系)は仏革命時に制定された「メートル」が起源であり、1960年の第11回メートル条約国総会(CGPM)で誕生した。本講演では、できるだけ難しい式を使わず、「単位のよもやま話」としてSI単位の制定に至る歴史的経過や、同単位の構成及び適用上の注意点が述べられ、特に、 多様な単位が乱立していた電磁気関係単位系がMKSA系に統一される約1世紀の経過が解説され、単位の重要性が訴えられた。最後に、電磁気単位名称の興味ある人物が紹介された。
【講演2】
 講演タイトル:「防犯環境設計の基本と画像技術 〜住宅・施設のセキュリティ対策に向けて〜」
 講師:加藤直樹技術士(機械部門)
 要旨:当会平成24年5月度例会での同講師による講演の内容に、最新の技術動向を加えた続編として、住宅、事務所、店舗ならびにその周辺環境での犯罪を抑え、犯罪から対象物を守る体系的設計手法である「防犯環境設計」の基本、また、監視カメラ画像の捜査段階での有用性に着目し、(公社)日 本防犯設備協会において主要各社と共に取り組んだ「優良防犯機器認定基準」の制度化の概要が紹介された。カメラ画像を用いた行動分析手法として近年に注目され、経済産業省が運用ガイドラインを定めたリピート分析についても紹介された。


講演会の様子


◆平成30年7月度例会報告

開催日:平成30年7月21日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:81名

講演1:「鋳物鋳造技術の紹介〜量産技術から3Dプリンター活用による造形技術まで」(講師:坪田博隆技術士(機械部門))
概要:長い歴史の中で,鋳物はいつの時代も重要な役割を果たしてきた。ものつくりのベースとなる現代の鋳造技術の中で,代表的な鋳物量産技術と3Dプリンター活用による最新の鋳物試作技術についての紹介があった。
講演2:「水素今昔物語・・・水素社会は来るのか?」(講師:伊藤 博技術士(化学部門))
概要:水素を利用する燃料電池が環境に優しい技術として注目されている。しかし水素の主たる製造法は化石燃料を原料とする熱化学反応でありCO2を排出する。しかも,発電までの工程が長く,エネルギー損失が大きい。本講演では水素の特性と製造技術,原子力や再生可能エネルギーとの接点,高圧水素化反応および最新の水素利用技術の紹介があった。

講演会の様子


◆平成30年6月度例会報告

開催日:平成30年6月16日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:80名

講演1:「わたしの経験した水産海外技術協力の実際」(講師:青山 光宏 (水産部門 修習技術者))
概要:講師はJICAボランティアや技術協力専門家として、太平洋のパラオ、パプアニューギニア、西アフリカのブルキナファソ、セネガル、旧仏領ソマリアのジブチ、カリブ南米側のガイアナで、主に養殖の技術移転指導に従事されてきた。講演では水試配属や省庁配属、村落活動、海水魚、淡水魚、海藻資源調査、部族紛争、イスラム過激派など各国それぞれ事情の異なった現場での経験を、技術だけでなく現地情勢や日本のODA事情も含めて紹介していただいた。
講演2:「Deep Learningの医療および創薬への新たな展開」(講師:江口 至洋氏 (神戸大学・東京理科大学薬学部 客員教授,NPO法人システム薬学研究機構 理事,理化学研究所 客員主幹研究員))

概要:21世紀に入り人工知能の技術開発は、新たなアルゴリズムの開発とハードウェアの高速化により急速に進展してきたが、中でも今、Deep Learningが注目を集めている。創薬への応用は2012年に構造活性相関の分野で登場し、世界的に注目を集めた。また医療への応用は2016年に眼底画像からの糖尿病性網膜症の診断システムが世界的な医学雑誌JAMAに発表され、医療従事者に大きなインパクトを与えた。講師にはそれら研究開発の現状について紹介していただいた。



講演会の様子


平成30年5月度例会報告

開催日:平成30年5月19日(土)

開催時間:14時00分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:97名

講演1:「歌舞伎役者のモノ創り・・・役作り・ドラマ作り」(講師:片岡嶋之亟氏 歌舞伎役者)
概要:ご自身の歌舞伎役者になるまでのご経歴と,役作りのご苦労話を会場の聴衆に対して実際に手の使い方や身振りを実演してもらう形で判りやすく解説して頂いた。
講演2:「神戸大学 教授・学部長・理事としての大学経営」(講師:内田 一徳氏 神戸大学副学長)

概要:半世紀に及ぶ農業土木技術者として、2030〜2040年ごろの食糧危機に備え、ため池や棚田の重要性について、環境・防災の観点も含め、農業・農村の活性化に寄与することを使命として尽力してきたことを紹介。

 また、神戸大学における研究室、部局、大学の経営戦略について詳述された。特に、JABEEなどの技術者教育、産学連携や地域連携における若手人材育成、教職員とのコミュニケーション、ブランディング戦略、ベンチャー育成戦略などについて紹介があった。


講演会の様子


平成30年4月度例会報告

開催日:平成30年4月7日(土)

開催時間:13時30分〜17時00分

場所:ひとまち交流館京都 大会議室

参加者:74名

講演1:「海外の空調事情とトラブル事例」(講師:山田 鉄二技術士(衛生工学・総合技術監理部門))
概要:企業のグローバル展開では地域性を考慮した設計が必要であるが、実際は想定外のことで足踏みが発生している。各国の空調事情、実際のトラブル事例の紹介を通して、日本と世界の違いについて講演いただいた。
講演2:「衣料から医療へ 〜異分野事業への参入〜」(講師:鈴木昌和 氏(グンゼ株式会社 QOL研究所 技術顧問))
概要:グンゼは122年前に蚕糸業振興と地域社会への貢献を目的に製糸会社として綾部にて創業した。時代の変化に対応して戦後はアパレル事業で繊維会社として成長し、現在はプラスチックフィルム事業、エンジニアプラスチック事業など高分子加工事業も基幹事業としている。更に、未来を見据えて30年前に産声をあげたメディカル事業を新たな成長の核としQOLの向上を目指していることの背景等をふくめて講演いただいた


                           講演会の様子