社会を動かす、エンジンでありたい

◆2022年9月度例会報告

開催日:2022年9月3日(土)

開催時間:13時15分〜17時00分

場所:ひと・まち交流館京都 大会議室

参加者:名

【講演1】
講演タイトル:「琵琶湖淡水真珠の再生に向けての取り組み」  
講師:築山 直弘 技術士(環境部門、衛生工学部門)
 要旨:琵琶湖における淡水二枚貝「イケチョウガイ」を用いた淡水真珠養殖は1980年代には年間生産量6,000 kg、40億円にも達する一大産業であったが、水質・生育環境の悪化等もあって近年は衰退の一途を辿っている。本講演では、琵琶湖の内湖の一つである西の湖(滋賀県近江八幡市)における琵琶湖淡水真珠の再生に向けての取り組みを紹介いただいた。

【講演2】
講演タイトル:「工場の設備管理と法的対応」  
講師:川端 正詳 技術士(機械部門、総合技術監理部門)
 要旨:製造業において工場で作る製品の「品質・コスト・納期」を安定的に確保するためには、工場において設備を建設した後の設備管理が重要と考える。今回は工場の設備管理の在り方を、設備保全と設備保全を行うに当たっての法規制、その法的対応に関し概要を紹介いただいた。

【講演3】
講演タイトル:「微粒子の特徴とその展開」  
講師:和田 仁 技術士(金属部門)
 要旨:ナノテクノロジーのブームで一時脚光を浴びた微粒子の持つ特有な物性の発現や特徴、実用化への展開と課題などについて紹介する。

◆2022年6月度例会報告

開催日:2022年6月18日(土)

開催時間:13時15分〜17時00分

場所:ひと・まち交流館京都 大会議室

参加者:名

【講演1】
講演タイトル:「スマート農業の未来と市場戦略」  
講師:飯田 聡 氏 (工学博士)(株) クボタ 特別技術顧問
 要旨:   クボタでは日本農業が抱える課題を解決するために、次世代農業の取組みとしてICT、IoTを活用したスマート農業技術の開発を行い、その普及を促進してきた。  本講演では特に下記のスマート農業技術についての開発状況を紹介するとともに、将来の方向性及びその市場戦略について述べる。  1)データ活用による精密農業  2)自動化・無人化による超省力化農業。を動画を交えて解説いただいた

◆2022年5月度例会報告

開催日:2022年5月21日(土)

開催時間:13時15分〜17時00分

場所:ひと・まち交流館京都 大会議室

参加者:名

【講演1】
講演タイトル:「グリーンシート積層法を用いた積層セラミックデバイスの開発実務経験」  
講師:後藤 芳宏 技術士 化学部門
 要旨:  大学卒業後 企業で積層セラミックコンデンサの量産技術開発業務に従事し、グリーンシート製造技術等の基礎技術を修得、その後いくつかの積層セラミック部品(コンデンサ、圧電アクチュエータ、水晶振動子用セラミックパッケージ、セラミック多層基板)の開発、量産化業務に従事した経験についてお話しいただいた。また積層セラミックデバイスのこれまでの技術トレンドを公表されている論文等を参照し概要を報告します。(附)として約10年前に積層セラミック技術、生産ラインをドイツの関連会社へ移管した際の業務経験や駐在生活ので体験についてお話しいただいた。

【講演2】
講演タイトル:「世界の貧困削減を住民との道直しで実現する−土木工学者による貧困削減と雇用創出への挑戦−」  
講師:木村 亮 教授 (京都大学大学院 工学研究科))く
 要旨: 雨期になると未舗装道路が泥濘化し、人々が市場・学校・病院に行けない地域がある。機械を使わずに、どのようにしたら住民が自らの力で道直しができるのか?『自分たちの道は自分たちで直せる』という意識を広げ、人々の雇用を創出し、「世界の貧困削減」に土木技術者として挑戦する活動をご紹介いただいた

◆2022年4月度例会報告

開催日:2022年4月2日(土)

開催時間:13時15分〜17時00分

場所:ひと・まち交流館京都 大会議室

参加者:62名

【講演1】
講演タイトル:「ISO-9001を収益改善に使うご提案」  
講師:小田 愼吾 技術士 化学部門
 要旨:  最近、ISO-9001が無駄だと考える中小企業が増えています。「ISO-9001(IATF16949)を取得して、業界で良い 顔ができるようになった。しかし、システム維持費用が増えるが、売り上げが増えないし、利益が上がらない。品質システムの認証は無駄だ。」という指摘です。このことから、多くの中小企業がISO-9001の認証を放棄しています。 ISO-9001(IATF16949)認証は本当に無駄な経費なのか、これを利用して収益改善に結びつけるにはどうすれば良いかを、設立からの歴史やISO-9001の改定の履歴を踏まえて講演された

【講演2】
講演タイトル:「物理屋が見たヒトの体〜光で老化を測る」  
講師:荒木勉先生 (大阪大学名誉教授(工学博士、医学博士))く
 要旨: 生命現象は複雑で、ほとんどが不明です。そこで理解の第一歩として、ヒトの体を物理・機械工学的な立場から考えてみたい と思います。そのうえで健康状態や病態を知るための診断とは、体のどのような変化を捉えているのか、また新奇治療のヒントはないのか、などについていくつかの実例を紹介します。 後半は「老化によって変化するコラーゲンの状態を、光によって捉える」という講師自身の研究をご紹介いただいた。これまでに皮膚のコラーゲンをレーザーを使って可視化することに成功し、今は「糖化」に着目して老化の研究を進められており、ヒトの体の成り立ちをヒトが考えるという、永遠に解のない世界に迷いこんでいる状態というお話を伺った。
会場風景
小田 愼吾技術士
荒木勉先生

◆2021年12月度例会報告

開催日:2021年12月11日(土)

開催時間:13時15分〜17時00分

場所:ひと・まち交流館京都 大会議室

参加者:53名

【講演1】
講演タイトル:「求められるアントレプレナーシップ(起業家的行動能力)の涵養」  
講師:原田紀久子(はらだ きくこ)  特定非営利活動法人アントレプレナーシップ開発センター 理事長
 要旨: 当法人で20年以上携わって来た小学生〜大学生を対象としたアントレプレナーシップ教育の目的やその実践と成果・課題、若者達の変化等についてご講演いただいた。
【講演2】
講演タイトル:「設備保守者が技術士を目指した経緯と体験談」  
講師:村迫和博(むらさこ かずひろ)  技術士(電気電子部門) 西日本高速道路ファシリティーズ株式会社
 要旨: 当高速道路29年間(平成4年から今日まで)の通信設備の変遷と、通信設備を保守する者が携わってきた、電波事情、雷サージ問題、静電誘導などの問題解決の経験談をご講演いただいた。
【講演3】
講演タイトル:「頼政道を歩く」  
講師:野田公彦(のだ きみひこ)  技術士(化学部門、総合技術監理部門)く
 要旨: 1180年(治承4年)に、源三位頼政が以仁王(高倉宮)を伴って奔った三井寺から平等院までの道(頼政道)と、その後、以仁王が目指した南都興福寺への足跡を探索し、今に伝わる途中の出来事や周辺に残る遺跡類を解説いただいた。。
会場風景
原田紀久子氏
村迫技術士
野田技術士

◆2021年11月度例会(見学会)報告

開催日:2021年11月6日(土)

開催時間:13時30分〜15時30分

場所:JT生命誌研究館

参加者:25名

【見学会の内容】
 JT生命誌研究館は、高槻市にある施設で、4つの研究室と展示エリアから構成されています。
 見学会では、最初に、研究館の紹介DVDを視聴した後、自由に展示エリアの見学をしました。
「生命誌」とは、人間も含めてのさまざまな生きものたちの「生きている」様子を見つめ、そこから「どう生きるか」を探す新しい知とのことのようです。地球上の生きものたちは38億年前の海に存在した細胞を先祖とし、時間をかけて進化した仲間だそうです。展示エリアでは、この進化の様子をゲノムDNAレベルや昆虫などの進化を通し説明しています。
また、オサムシの分布と地学的な関係や、植物とそれを食べる昆虫との関係やコウモリと蛾の関係など興味深いものが展示されていました。
食草園には、蝶が食べる植物が植えられています。蝶は種ごとに幼虫が食べる植物が決まっているそうです。
その幼虫をガイド頂いた館員の説明を聞きながらと皆さん熱心に探されていました。

見学会風景
講演風景

◆2021年10月度例会報告

開催日:2021年10月23日(土)

開催時間:13時30分〜16時00分

場所:Zoom(オンライン)

参加者:66名

【講演1】
講演タイトル:「大川小学校の悲劇はなぜ起きたのか」  
講師:桶屋 眞士 技術士(建設部門)
 要旨: 先生や地域の大人たちがともに犠牲になったこの悲劇について、公開情報をもとに分析し、講師の見解が述べられた。
【講演2】
講演タイトル:「生物の知、人間の知:Human Bumblebee」  
講師:京都大学名誉教授 梅田 眞郷 様(ホロバイオ株式会社 代表取締役)
要旨:講師が京都大学を定年退職するまでの四十数年間、マウス・ハエ・酵母・大腸菌などのモデル生物を用いて、生命現象を分子のレベルで理解する分子生物学・生化学の研究を続けて来た中で、この基礎生物学研究を通して講師が思ったこと、そして現在、考えていることが説明された。五十年後の我が国の在り様について、議論がされた。

◆2021年9月度例会報告

開催日:2021年9月18日(土)

開催時間:13時30分〜16時00分

場所:Zoom(オンライン)

参加者:81名

【講演1】
講演タイトル:「令和二年度技術士二次試験 体験記」  
講師:駒井 宏友 氏(二次試験合格者(化学部門))/薬学博士(薬科学)/大鵬薬品工業(株)
 要旨: 令和二年度の技術士試験はコロナ禍の影響もあり、例年とは変更する点が多くありました。化学部門の受験者として経験したことに加え、事業継続計画(予測、予防、対応)(BCP)や技術融合に関して筆記試験で記入した内容を講演いただいた。
【講演2】
講演タイトル:「電源・パワーデバイス等の変遷と省エネへの取組」  
講師:松本 貴雄 技術士(電気電子部門)/ヒューエムテック
要旨:2050年のカーボンニュートラルに向けた取り組みが、xEV化などを始めとして現在実施されている。その中で省エネ・CO2削減に対し、多々の機器を動かすために使用されている電源の電力変換部で使用されているパワーデバイスにおける損失低減が必須である。本講演では、パワーデバイスを中心に現在までの変遷と電力変換技術の活用事例をご紹介いただいた。 【講演3】
講演タイトル:「技術士・診断士で独立して1年半の活動のご報告」  
講師:谷口 賢 技術士(機械部門)/千織技術経営コンサルティング
要旨: 講師は2019年末に約32年勤めた村田製作所を退職され独立、現在は技術士と中小企業診断士の資格を活かして個人コンサルタント業を営まれている。技術系社員として勤めながら、早くから社会人大学院生として中小企業診断士課程等を修められたり、独立のタイミングをシミュレーションされるなど、かなり計画的に進められていたことが伺えた。活動開始後、約1年半のご活躍を報告いただいた。

◆2021年7月度例会報告

開催日:2021年7月10日(土)

開催時間:13時30分〜16時00分

場所:Zoom(オンライン)

参加者:71名

【講演1】
講演タイトル:「製造現場での安全管理」  
講師:今井 健司 技術士(機械,経営工学,総合技術監理部門)
 管理者時代にいくつか経験した重大災害をもとに,製造現場での安全管理のあり方について私見を交えて述べられた。現場管理には正解はないが,安全管理と品質管理は共通する部分も多くあり,機械,経営工学,総合技術監理の観点から,現場管理の経験を交えて述べられた。
【講演2】
講演タイトル:「新しい医薬品と研究開発方法の変化について」  
講師:辻井 昌彦 技術士(化学部門)
要旨:新しいタイプの医薬品が最近多く登場するようになった。医薬品の専門家ではない方にも新しい治療薬(オプジーボetc.)や予防薬(新型コロナワクチンetc.)について,何が新しいのかを含めて皆さんの理解が深まるようにと説明された。 【講演3】
講演タイトル:「日本にある朝鮮由来の文化財としての石造物」  
講師:深田 晃二 技術士(衛生工学部門)
要旨: 西日本を中心に朝鮮由来の石造物(石人像・灯篭・石層塔)が数多く存在している。特に石人像についての先行研究が乏しく,日本に渡ってきた経緯や文化財としての価値について,2008年以降,自身で調査してきたことを立命館大学や東京大学で話した内容を含めて紹介された.

◆2021年6月度例会報告

開催日:2021年6月19日(土)

開催時間:13時30分〜16時00分

場所:Zoom(オンライン)

参加者:80名

【講演1】
講演タイトル:「飛沫・エアゾル大規模シミュレーションとその可視化 〜マスクの効果を中心に〜」  
講師:坪倉 誠 氏 神戸大学大学院システム情報学研究科教授理化学研究所計算科学研究センターチームリーダー
 突如として襲ってきた新型コロナウイルスのパンデミックは、我々の社会生活を一変させましたた。不確かな情報が錯綜する中で、盲目的な恐れと根拠のない自信が社会に広がりました。  ロックダウンで研究室への立ち入りが制限される中、講師のグループは、試運転中のスーパーコンピュータ富岳を活用して、様々な状況における飛沫・エアゾルの飛散を可視化し、そのリスクを社会に発信すると共に対策について提案を行ってきました。ここではそのうち,メディアでも多く取り上げられたマスクの効果を中心に、メディアでは省略されがちな解析結果の解釈など含めて最新の成果を紹介いただきました。。
【講演2】
講演タイトル:「金型・工具等への表面処理の紹介(PVDコーティング、真空熱処理、窒化)」  
講師:山本良三 技術士 (機械、総合技術監理)
要旨:講師が嘱託として勤務していた SEAVAC株式会社 は、顧客から金型や工具等の製品を預かり、表面にPVD(Physical Vapor Deposition:物理蒸着)硬質薄膜処理、真空熱処理および窒化処理を施して、顧客へ納品する受託加工を行っています。それらの内容を紹介すると共に、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業にて、連続チャンバー式窒化装置を開発した事例を紹介いただきました。
【講演3】
講演タイトル:「旧巨椋池氾濫原における水草の自然再生について」  
講師:松本仁 技術士 (化学、総合技術監理)
要旨: 講師は2006年から、京都府南部にある巨椋池干拓地、横大路沼干拓地、宇治川河川敷を調査地として、水草の自然再生について研究を行いました。その成果は、2019年秋に竣工した京都市南部クリーンセンターの 湿地ビオトープに生かされています。「失われた自然を再生する」 ということの一事例として、15年間の活動を概説いただきました。
講演風景

◆2021年4月度例会報告

開催日:2021年4月3日(土)

開催時間:13時30分〜16時00分

場所:Zoom(オンライン)

参加者:74名

【講演1】
講演タイトル:「フッ素樹脂の法規制について」  
講師:實原信昭 修習技術者 (経営工学部門)
要旨:日々変化しどんどん追加されるフッ素樹脂(PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸))等の安全性に関する法規制について、ストックホルム条約、米国環境保護庁EPA、欧州R。
【講演2】
講演タイトル:「フォークリフト用電動機について」  
講師:槙野智之 技術士 (機械部門)
要旨:フォークリフトにおいては、1939 年に国内初のバッテリー式が八幡製鉄所に納入される等、 早くから電動化が進められてきた。また近年、自動車や2輪車、建機等で幅広く車両の電動化が注目されている。本講演で、車両電動化の核となる電動機(モータ)について、フォークリフト用電動機の設計者からの知見を紹介された。
【講演3】
講演タイトル:「地域防災の為のAI活用について」  
講師:榊田真也 技術士 (電気電子部門)
要旨: 生活基盤となる公共インフラ施設の安全性確保に向けたAI活用事例と今後の発展について報告があった。道路監視(停止判定、混雑判定、低速判定、冠水判定など)、河川の越流監視、1台のカメラの画像を異なる数個の事象検知に用いる事例などが、豊富な静止画と動画により紹介された。
講演風景

◆2021年2月度例会報告

開催日:2021年2月6日(土)

開催時間:13時30分〜16時00分

場所:Zoom(オンライン)

参加者:87名

【講演1】
講演タイトル:「量産前の品質マネジメント」  
講師:木村 桂吾 技術士 (経営工学部門)
要旨:商品を市場に出す前に、開発段階でゲートを設けて、商品の品質を確保することが多い。その方法は複数の業界/業種を横通しで見ると特徴があることがわかる。ここではいくつかの事例をあげながら、Withコロナの時代における量産前の品質確保について講演した。
【講演2】
講演タイトル:「大学施設における省エネルギーの取組み」  
講師:中井 範一 技術士 (衛生工学部門)
要旨:私が勤務している大学では全国の大学に先駆けて「環境賦課金制度」を導入し、ユニークな省エネ活動を行っている。今回は10年以上継続している本学の省エネ活動の中で、講師が携わった省エネ工事の取組などをご紹介いただいた。

◆2020年12月度例会報告

開催日:2020年12月12日(土)

開催時間:13時15分〜16時50分

場所:ひと・まち交流館京都

参加者:56名

【講演1】
講演タイトル:「上下水道の現状の課題と対策」−国土強靭化に向けて−  
講師:廣部裕彦(ひろべ やすひこ)  技術士(上下水道部門)
要旨:高度成長期に建設されたライフラインである上下水道が老朽化、耐震不足、人口減少による財源不足など、様々な問題を抱えている。これらを解決するための対策について、講演の前半は上水道、後半は下水道について解説する。
【講演2】
講演タイトル:「持続可能な技術サービス経営に関する一考察」−地域建設コンサルタント経営のケーススタディ−  
講師:市森友明(いちもり ともあき)  技術士(建設部門、総合技術監理部門)
要旨:インフラ系技術サービス業は、事業規模や資本力が小さく、産業界におけるポジションや技術者の待遇も高いとは言えない。「技術力を活用したリスク低減アセット保有型ビジネスの実装」及び、「地域社会課題の解決と経済価値向上を両立するCSV経営」が一つの方略になりうることを、その実践から考察する。
【講演3】
講演タイトル:自然地下水調査法の必要性について  
講師:竹内篤雄(たけうち あつお)  理学博士、技術士(応用理学部門)
要旨:地下水調査法には、「資源地下水調査法」と「自然地下水調査法」とがあります。前者は利用可能な地下水がどこにどれだけ存在しているの情報を得るために行われています。この調査法を用いて地盤災害・地下水汚染調査に対処してきことで、種々の難点が生じてきました。演者はこの難点を克服する方法として「自然地下水調査法」を提案しました。

会場風景
廣部技術士
市森技術士
竹内技術士

◆2020年11月度例会(見学会)報告

開催日:2020年11月28日(土)

開催時間:14時30分〜16時30分

場所:ひと・まち交流館京都

参加者:31名

『京都市市民防災センター』は、災害時に不可欠な防災知識や行動を『見る』『聴く』『触れる』『感じる』ことで学べる施設です。いろいろな体験を通し防災の知識を、そして行動力を高めてことができます。 今回の見学会では ・映像体験 京都の災害の歴史紹介 ・消火体験 消火器使用の訓練 ・4Dシアター 都市型水害体験 ・土砂災害展示 ・地震体験 震度7の揺れを体験 を体験しました。
色々な体験、特に体を使った「消化器訓練」「水に使ったドアを開ける体験」「地震体験」は、皆さん楽しげに取り組んでおられた。その他、実物のヘリコプターを改造した操縦体験のコーナーもあり十分楽しめたと思う。
コロナ感染拡大下での開催であったが、防災センター側で十分な感染対策を実施されいて、安心し見学会を行えた。

地震体験コーナー
水圧がかかった時のドアの重さを体験するコーナー
消火訓練コーナー

◆2020年10月度例会報告

開催日:2020年10月17日(土)

開催時間:13時15分〜16時50分

場所:ひと・まち交流館京都

参加者:49名

【講演1】
講演タイトル:「冷間圧造の技術紹介」  
講師:松田英男技術士(金属部門)
要旨:冷間圧造(塑性加工)の特長と自動車向ねじ部品(パーツ・ボルト・ナット等)の製造技術や周辺技術についてご紹介いただいた。また、圧造部品の軽量化についての課題やねじ産業における技術士資格について概説いただいた。
【講演2】
講演タイトル:「〜小麦粉から惑星まで 粉粒体および粉粒体ハンドリング技術の“あれこれ”と実際の紹介 」  
講師:二村光司 技術士(機械部門 、総合技術監理部門
要旨:私達の身の回りには、自然の形あるいは工業材料として,“粉粒体(粉や粒)”があふれている。この粉粒体についての歴史や定義,講師が長く業務として携わ ってきた“粉粒体ハンドリング技術”の実際,安全性,業界の状況等について紹介いただいた。
【講演3】
講演タイトル:「新型コロナウィルス対策を支援する無償開放特許」  
講師:開本亮 技術士 (原子力・放射線 部 門、総合技術監理部門)/font>
要旨:新型コロナウィルスの世界的な感染拡大の対策の一環として、ジェノコンシェルジュ京都(株)を始めとする 20 社の発起人から「 COVID 19 と戦う知財宣言※」が発出された 。これは、新型コロナウィルスの診断、予防、封じ込め、及び治療等の目的に限定し、同知財宣言に賛同した企業 (92 社が保有する特許技術約 92 万件 等について、 WHO のパンデミック終結宣言までの期間、無償開放するとの宣言。本講演では、この92 万件のうち、短期間で開発可能な案件に絞り、概要を分析して解説いただき、代表的な特許発明については、特許庁データベースへのリンクが可能な詳細資料をご提供いただいた(会員ホームページに掲載)。。

松田英男技術士
二村光司技術士
開本亮技術士
会場風景

◆2020年9月度例会報告

開催日:2020年9月5日(土)

開催時間:13時15分〜16時50分

場所:ひと・まち交流館京都

参加者:57名

【講演1】
講演タイトル:「EU REACH登録規制による製品への市場影響、EU以外の国での化学物質管理法規制への影響及び今後の展望」  
講師:徳田進 修習技術者(化学部門)
要旨:EU域内にて施行されたREACH登録規制が2007年6月以降、EU域内にて生産・輸出される製品の市場に与えた影響、またEU域外での化学物質管理法規制に与えた影響に関して、これまでの概略を説明すると共に、今後の展望について述べられた。
【講演2】
講演タイトル:「標準化への異常な愛情 または 私は如何にしてモータを設計するのを止めて国際規格を愛するようになったか」  
講師:馬場 丈典 技術士(機械部門)
要旨:経済産業省の重点政策にも採り上げられ、企業経営にも大きな影響を与える国際標準化であるが、日本国内では現状、エンジニアか否かに関わらず、それへの理解はあまり進んでいない。本講演では標準化の基礎知識が整理されるとともに、「システム」「ユースケース」をキーワードに標準化戦略が詳説された。
【講演3】
講演タイトル:「一般廃棄物処理施設基本計画の動向」  
講師:川下 章 技術士(衛生工学部門、総合技術監理部門)/font>
要旨:大都市の大規模施設に加えて中小規模の一般廃棄物焼却処理施設においても現在、地球温暖化対策や資源有効利用などの推進の観点からエネルギーの高度回収対策が計画・具備されつつある。本講演では、これらの現在の動向、更には中小規模の一般廃棄物処理施設においてエネルギー高度回収技術を採用する上の現在の課題について解説された。

徳田進修習技術者
馬場丈典技術士
川下章技術士

講演会の様子


◆2020年8月度例会報告

開催日:2020年8月8日(土)

開催時間:13時15分〜17時

場所:ひと・まち交流館京都

参加者:67名

【講演1】
講演タイトル:「サイバーセキュリティの現実 −高度化・組織化する攻撃に対処するために−」  
講師:杉浦 司 技術士(情報工学,経営工学部門)
要旨:年々高度化・悪質化するサイバーセキュリティ脅威(標的型メールなどじゅうたん爆撃攻撃,
DDoSなどのスナイパー攻撃)の最新実例を紹介した上で,どのような対処方法(CSIRTによる組織的対策など)が不可欠になってきているかについて解説された。
【講演2】
講演タイトル:「中小企業診断士と未来学」  
講師:高橋 宏和 技術士(経営工学部門)
要旨:中小企業への技術支援が重要となる中で,中小企業診断士の立場から最新事例の紹介と京都の強みを再考された。また,未来学も紹介しながら「未来を拓き,次代を創る,
技術のエキスパート」技術士の可能性を解説された。
【講演3】
講演タイトル:「金属粉末の製造方法と最新の用途について」  
講師:菊川 真利 技術士(金属部門)/font>
要旨:未来学も紹介しながら「未来を拓き,次代を創る,
主に工業材料に使用されている金属粉末について,その製造方法の中で合金粉末に適したアトマイズ法とその用途について,金属粉末射出成形(MIM)や,最近の3Dプリンター(AM)用の粉末やその使用例を含め紹介された。


講演会の様子



◆2020年2月度例会報告

開催日:2020年2月1日(土)

開催時間:13時15分〜16時40分

場所:ひと・まち交流館京都

参加者:93名

【講演1】
講演タイトル:「医術と技術のお話」  
講師:伊東龍一 技術士 (機械部門)
要旨:現代の医術は、医師の技術だけでなくそれを支える科学技術によって成り立っており、医療機器の市場規模は世界的に年々拡大し続けている。
本講演で、医術の歴史の中で技術が果たしてきた役割にスポットライトを当てることで、普段あまり触れることのない医用向けの技術に親しんでいただきつつ、医療機器業界の中で島津製作所が提供している技術の紹介があった。
【講演2】
講演タイトル:「Bluetooth Low Energy(BLE)通信と家庭用健康・医療機器」
講師:岡崎 哲三 技術士 (情報工学部門)
要旨:情報通信技術の発展に伴い血圧計・体重計などの家庭用健康・医療機器も測定データを広く集め、そのビックデータを活用するサービスを提供する方向に進んでいる。
本講演では講師が関わってきた家庭用健康・医療機器とBLE通信の技術概要ついての説明があった。
【講演3】
講演タイトル:「技術士は技術のお医者さん:(その1)風力発電」  
講師:水田 耕市 技術士 (上下水道、総合技術監理部門)
要旨:わが国の電力需要に対する風力電力供給量は、現在0.7%であるのに対し、世界6%、EU14%である。風力発電の現状と課題及び、『エネルギー自立国』に向けた「日本型風力発電技術」の方向性の提示があった。

講演会の様子